
症状別矯正治療例
症状別
矯正治療例
気になる歯並びをお選びください
治療対象となる代表的な歯並びや噛み合わせの症状別に、治療例をご紹介しています。
気になる症状をお選びいただくことで、該当する症状の説明と治療例をご覧いただけます。
叢生(ガタガタ・乱杭歯・八重歯)
「叢生(そうせい)」とは、歯並びのガタガタのことです。一般的には乱杭歯(らんぐいば)、八重歯(やえば)とよばれることもあります。叢生は、顎骨の大きさに対して歯が大きすぎて、歯が並ぶスペースが不足している場合に起こります。叢生の歯並びでは、歯が重なり合った場所を正しく歯磨きすることは難しく、虫歯や歯周病になりやすい傾向があります(十分な歯磨きができる場合は問題ありません)。
現代人はよく「顎骨が小さくなっている」と言われていますが、最近の研究では、むしろ歯のほうが大きくなっていることが叢生の原因であると指摘されています。厚生労働省の調査では、昭和期には数%程度であった叢生の割合は、その後の調査で増加傾向が示されており、現在でも不正咬合の中で代表的な症状の1つとされています。
叢生は、歯を並べるスペースを確保し、マルチブラケット装置などで歯を移動させて治療を行います。歯を並べるスペースが大きく不足しているときは、抜歯が必要になることがあります。
治療前



治療後



| 主訴 | 歯並びのガタガタが気になる。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class I 叢生 |
| 初診時年齢 | 13歳2ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、パラタルバー、顎間エラスティック、上下顎:ラップアラウンドタイプリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 上下顎左右第1小臼歯の抜歯(合計4本) |
| 治療期間 (通院回数) | 3年(通院回数:36回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約101万2,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)。 |
空隙歯列(すきっ歯)
「空隙歯列」とは、歯列にすき間が空いている状態を指します。
叢生の場合とは反対に、歯が小さすぎる場合や歯列の幅が広すぎる場合など、歯が並ぶための場所が余っている場合に生じることがあります。また、舌の癖や指吸いなどが原因で歯列の一部にすき間が生じることがあります。そのほか、通常の人には存在しない「過剰歯」とよばれる余分な歯が歯肉の中に存在している場合にも歯列にすき間が生じます。
空隙歯列を治すためには、歯を動かしてすき間を閉じるだけでなく、空隙が生じた原因を取り除くことが必要となります。
治療前






治療後






| 主訴 | すきっ歯と、前歯が出ている状態が気になる。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class I 空隙歯列 |
| 初診時年齢 | 13歳11ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、ネックストラップ、上下顎:ラップアラウンドリテーナー、舌機能訓練 |
| 抜歯/非抜歯 | 非抜歯 |
| 治療期間 (通院回数) | 3年3ヵ月(通院回数:39回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約94万6,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)、舌の習癖による歯列空隙の再発(本症例では保定2年3ヵ月の時点で認められず)。 |
上顎前突(出っ歯)
「上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)」とは、いわゆる「出っ歯」のことです。上顎の骨が前に成長しすぎた場合や、下顎の骨が小さすぎる場合に起こります。上顎前突では上の前歯が前方へ傾いていることが多いため、つまずいて転ぶなどの日常の事故で唇や歯を痛める危険性があります。アメリカでの学会報告では、上顎前突の子どもの3人に1人は、上の前歯が折れたり、歯髄(歯の神経)を損傷したりする可能性があるとされています。
子どものころから矯正治療を開始すると、顎骨の成長をコントロールして上顎前突を改善できる場合があります。大人の場合は、マルチブラケット装置などで歯を移動させることで治療を行います。
治療前


治療後


| 主訴 | 上の歯が出ている。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class II 上顎前突症 |
| 初診時年齢 | 19歳11ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、パラタルバー、顎間エラスティック、上顎:ラップアラウンドリテーナー・下顎:スプリングリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 上顎左右第1小臼歯(合計2本) |
| 治療期間 (通院回数) | 2年5ヵ月(通院回数:29回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約94万6,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)。 |
下顎前突(受け口)
「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)」とは、いわゆる「受け口」のことです。前歯の角度に主な原因があるものと、骨格に主な原因があるものの2種類があります。骨格の問題には下顎の骨が大きく成長し過ぎているものや、上顎の骨が小さすぎるものがあります。
下顎前突では下唇が前に押されるため、普通にしていてもムスッとした表情に見られることがあります。
子どものころから治療を開始すると、顎骨の成長をコントロールして下顎前突を改善できる場合があります。しかし下顎の骨は身長の伸びとともに大きく成長しますので、ある程度成長が終了しないと最終的な治療方針の決定ができないことがあります。
大人の場合は、顎骨の位置や形を変えることができないため、マルチブラケット装置などで歯を移動させることで治療を行います。
顎骨の大きさによる問題が強い場合は、後述する「顎変形症」という分類になります。
治療前



治療後



| 主訴 | 歯並びの見た目が気になる。受け口が気になる。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class III 下顎前突症 |
| 初診時年齢 | 18歳2ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、バイトプレート装置、リンガルアーチ、顎間エラスティック、上顎:ホーレータイプリテーナー・下顎:スプリングリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 非抜歯 |
| 治療期間 (通院回数) | 1年9ヵ月(通院回数:21回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約101万2,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)。 |
開咬(前歯が閉じない)
開咬(かいこう)とは、奥歯でしっかり噛んだ状態でも前歯を完全に閉じることができない状態です。奥歯しか当たらないため咀嚼能力が低下します。顎骨の形が原因となる場合のほか、舌の使い方や癖が原因となることがあります。物を飲み込むとき、普通の方は舌が上の顎の内側に収まりますが、開咬の方の場合は上下の歯のすき間に舌を押し込んだり、歯の裏側を強く押すような状態になります。このような舌の動きによって歯に余分な力がかかり、前歯が上下に開いた状態になります。
マルチブラケット装置で歯を移動させて治療を行いますが、舌の使い方や癖に問題がある場合は、舌の動きをコントロールする装置や筋機能訓練が必要となります。
治療前



治療後



| 主訴 | 前歯でものが噛めない。前歯が上下に空いている。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class I 開咬症 |
| 初診時年齢 | 25歳5ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、歯科矯正用アンカースクリュー、顎間エラスティック、舌機能トレーニング、上顎:ラップアラウンドリテーナー・下顎:スプリングリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 非抜歯 |
| 治療期間 (通院回数) | 2年2ヵ月(通院回数:26回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約94万6,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例ではわずかな下顎前歯部の歯槽骨吸収が認められた)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)、舌の習癖による歯列の後戻り(本症例では保定2年6ヵ月の時点で認められず)。 |
過蓋咬合(噛み合わせが深い)
過蓋咬合(かがいこうごう)とは、前歯が深く噛みすぎている状態です。下の前歯が上の歯の内側の歯肉を噛んでいることや、下の前歯が異常にすり減っていることがあり、歯や歯周組織に過度の負担がかかる噛み合わせです。ひどい場合には上の前歯にダメージを与えてしまうこともあります。原因として、噛む力の強さの問題や、潜在的な上顎前突である(前歯は一見正常でも、奥歯や骨の位置がずれている)ことなどが挙げられます。
マルチブラケット装置などで歯を移動させて治療を行います。多くの場合、上顎前突をともないますので、そちらの治療も行います。
治療前


治療後


| 主訴 | 前歯が出ている。下の歯が上の前歯の内側の歯肉に当たって痛い。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class II 過蓋咬合、叢生 |
| 初診時年齢 | 13歳1ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、ネックストラップ、上顎:ラップアラウンドリテーナー・下顎:スプリングリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 上顎左右第1小臼歯(合計2本) |
| 治療期間 (通院回数) | 3年9ヵ月(通院回数:45回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約101万2,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例では上顎前歯部にわずかに歯根吸収が認められた)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)。 |
上下顎前突(口ゴボ・口元の突出)
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)とは、上下の歯が前方へ傾いた状態です。歯が前方に出ているため、口を閉じようとしても上下の唇を閉じることが難しく、閉じると唇が歯に押されて口もと全体が盛り上がったように見えます。顔の見た目への影響が強い不正咬合です。
叢生の場合と同じく、歯が大きすぎることや顎骨が狭すぎることによって、歯が並ぶスペースが不足して生じます。
スペースを確保し、マルチブラケット装置などで歯を移動させて治療することができます。唇を閉じる筋肉の力が不足している場合は、唇周囲の筋肉を鍛える訓練を行います。
治療前



治療後



| 主訴 | 前歯と口元が出ている。 |
|---|---|
| 診断名 | Angle Class I bimaxillary protrusion |
| 初診時年齢 | 12歳4ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、顎間エラスティック、上顎:ラップアラウンドリテーナー・下顎:ラップアラウンドリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 上下顎左右第1小臼歯(合計4本) |
| 治療期間 (通院回数) | 3年(通院回数:36回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 約101万2,000円(検査料金・つどの処置費用なども合わせた総額) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)。 |
顎変形症(顎の骨格の異常)
「顎変形症(がくへんけいしょう)」とは、上下の顎の成長が通常とは異なることによって起きる不正咬合の総称です。極端な上顎前突や下顎前突、骨の異常な成長によって生じた開咬や過蓋咬合などが含まれます。正面から顔を見たとき、左右の非対称性が強い場合は、顎変形症の可能性があります。
顎骨に大きな問題があるため、矯正治療のみでは治療することができません。まずマルチブラケット装置で上下の歯並びを治療し、その後顎骨の位置を外科手術で治す「外科矯正」という治療法を適用します。
当医院では、京都大学附属病院歯科口腔外科や洛和会音羽病院歯科口腔外科などと連携して外科矯正治療を行っています。また当医院は「指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)」のため、顎変形症の治療に対して保険を適用することができます。
治療前



治療後



| 主訴 | 受け口が気になる。歯並びがガタガタ。 |
|---|---|
| 診断名 | 顎変形症(下顎前突)、叢生 |
| 初診時年齢 | 26歳11ヵ月 |
| 装置名 | マルチブラケット装置、顎間エラスティック、上顎:ラップアラウンドリテーナー・下顎:スプリングリテーナー |
| 抜歯/非抜歯 | 上下顎左右第2小臼歯抜歯(合計4本) |
| 治療期間 (通院回数) | 3年(通院回数:36回)+保定2年以上 |
| 費用の目安 | 健康保険適用(本症例では当医院での窓口負担額約28万円)+口腔外科での入院・手術費用(一般的に約30~50万円) |
| リスク副作用 | 歯の移動にともなう軽微な歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし)、矯正装置装着中のカリエス発症リスクの増加(本症例ではカリエスの発症なし)、外科手術の全身麻酔にともなう一般的なリスク、手術後の顎骨形態の変化による骨の後戻り(本症例ではほぼなし)。 |
治療例更新中
●一般的なリスク・副作用
○矯正治療
・歯並びや噛み合わせの改善を目的として、装置を使用して歯に継続的な力をかけ、歯を適切な位置へ移動させる治療です。症例やご要望に応じて、さまざまな治療法を選択します。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は60万円~150万円、一般的な治療期間は2年~3年、一般的な通院回数は24回~36回となります。症状や治療内容などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・治療開始直後は、装置による違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。通常、数日から1週間~2週間程度で慣れてきますが、感じ方には個人差があります。
・歯の動き方、移動速度、治療の進行状況には個人差があるため、当初の予測より治療期間が延びることがあります。
・治療の期間や効果は、装置の使用状況、顎間ゴムの装着、定期的な通院など、患者さまのご協力の程度により影響を受けることがあります。
・装置を装着している期間は装置周辺の清掃性が低下し、虫歯や歯周病の発症リスクが高まるため、日常の適切なセルフケアと、定期メンテナンスの受診が重要です。また、歯の移動により、隠れていた虫歯が見つかることがあります。
・歯を動かす過程で、歯根吸収(歯の根が短くなる現象)や歯肉退縮(歯肉が下がる現象)が生じることがあります。
・まれに、歯が骨と癒着していることにより、歯が十分に動かない場合があります。
・まれに、歯を動かすことで歯髄(神経・血管)が壊死する可能性があります。
・使用する材料や薬剤などにより、アレルギー反応が現れることがあります。不安がある方は事前に歯科医師にご相談ください。
・治療中に、顎関節症状(痛み、違和感、開口障害、関節雑音など)が現れることがあります。
・装置の一部が脱落し、まれに誤飲する可能性があります。
・治療の経過や口腔内の状態によっては、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形態修正や噛み合わせの微調整を行う場合があります。
・装置の除去時に、エナメル質(歯の表面)に微細な亀裂が生じたり、既存の補綴物(詰め物・被せ物など)が破損したりすることがあります。
・装置の除去後にリテーナー(保定装置)を指示どおりに使用しない場合、「後戻り(歯が元の位置に戻る現象)」が起こる可能性があります。
・治療後の噛み合わせに合わせて、補綴物の再作製や虫歯治療などが必要となる場合があります。
・成長期の患者さまの場合、顎の成長や発達の影響により、治療後に歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
・親知らずの萌出や位置の変化により、治療後に歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
・治療後の歯並びや噛み合わせが長期にわたり維持されることを保証するものではありません。加齢や歯周病などの影響により、時間の経過とともに歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
・矯正治療は、一度開始すると元の歯列状態に戻すことは困難です。
○舌側矯正
・矯正装置を歯の裏側(舌側)に装着して歯並びを整える治療です。外側から装置が見えにくいため、見た目に配慮しながら治療を進めることができます。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は100万円~150万円、一般的な治療期間は2年~3年、一般的な通院回数は24回~36回となります。症状や治療内容などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・治療開始直後は、装置による違和感、不快感、痛み、発音のしづらさなどが生じることがあります。特に舌側(歯の裏側)に装置を装着するため、舌の違和感や発音への影響が出やすい傾向があります。通常、数日から2週間~3週間程度で慣れてきますが、感じ方には個人差があります。
・装置を装着している期間は装置周辺の清掃性が低下し、虫歯や歯周病の発症リスクが高まるため、日常の適切なセルフケアと、定期メンテナンスの受診が重要です。特に舌側矯正装置は歯の裏側に装着されるため、より丁寧な歯磨きが必要となります。また、歯の移動により、隠れていた虫歯が見つかることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○外科矯正
・顎の骨格的なずれや非対称など、矯正装置のみでは改善が難しい症例に対して行う治療です。外科処置と矯正治療を組み合わせて改善を図ります。
・保険適用となるのは、指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)または顎口腔機能診断施設の指定を受けた医療機関のみです。指定を受けていない医療機関での外科矯正は、自費診療(公的健康保険適用外)となり、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は、保険診療の場合30万円~80万円、自費診療の場合150万円~300万円、一般的な治療期間は2年~4年、一般的な通院回数は24回~48回となります。症状や治療内容などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・手術は全身麻酔下で行います。
・手術のために2週間~3週間程度の入院が必要となります。また、入院前には術前検査のための通院が必要です。
・術後、口腔周囲や顎部の知覚が鈍くなったり、しびれが生じたりすることがあります。多くの場合は時間の経過とともに回復しますが、まれに永続的に残る可能性があります。
・まれに、手術により鼻の形態に変化が生じることがあります。
・骨を固定するために、頬の外側から小切開を加えてプレートやスクリュー(ねじ)を留める処置が必要となる場合があります。切開は数ミリ程度であり、傷痕はほとんど目立ちません。
・術後しばらくの間は開口量が制限されるため、食事や口腔ケアに不便を感じることがあります。
・術後、顎間固定(上下の顎を固定すること)が必要となる期間があり、その間は流動食などの食事制限があります。
・術後の経過によっては、6ヵ月~1年程度でプレートやスクリューを除去する手術を行うため、再度1週間程度の入院が必要となる場合があります。
・術後に顔貌(顔立ち)や横顔の印象が変化します。
・手術により、術後の腫れや内出血、痛みが生じます。通常、数週間で回復しますが、完全に落ち着くまでには数ヵ月を要する場合があります。
・まれに、手術にともなう合併症が生じる可能性があります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○小児矯正
・成長期のお子さまを対象に、顎の発育を利用して歯並びや噛み合わせの改善を図る治療です。症例に応じて、取り外し式装置や固定式装置などを選択します。
・小児矯正は、乳歯と永久歯が混在する時期に行う「1期治療」と、永久歯が生えそろってから行う「2期治療」に分けられることがあります。1期治療により歯並びや噛み合わせが十分に改善した場合には、2期治療が不要となることがあります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は1期治療が15万円~40万円、2期治療が30万円~60万円、一般的な治療期間は1年~3年、一般的な通院回数は12回~36回となります。1期治療のみで終了する場合と、2期治療まで行う場合とで、治療費・期間・回数は異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・成長や発育には個人差があるため、治療開始時期や治療期間、治療結果に影響を及ぼすことがあります。
・装置の使用状況や通院状況など、患者さまご本人や保護者の方のご協力の程度により、治療結果や期間が左右されることがあります。
・装置を装着している期間は清掃性が低下し、虫歯や歯肉炎の発症リスクが高まるため、適切なセルフケアと定期的な管理が重要です。
・成長の経過や口腔内の状態によっては、将来的に本格的な矯正治療が必要となることがあります。
・顎の成長や永久歯の萌出状況によっては、治療計画の変更が必要となることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○MFT(口腔筋機能療法)
・舌や口唇など口腔周囲の筋肉の機能を整えるためのトレーニングです。正しい動きの習得を通じて歯並びや噛み合わせの安定を図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は5万円~20万円、一般的な治療期間は6ヵ月~2年、一般的な通院回数は6回~24回となります。症状、使用する機器・材料、トレーニングの進行状況などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・この治療では、患者さまご自身(お子さまの場合はご家族のサポート)によるトレーニングの実施が不可欠です。指示されたトレーニングを継続的に行わない場合、良好な治療結果を得られません。
・特にお子さまの場合、本人の協力や理解が得られない場合、効果的なトレーニングができず、期待する結果を得られないことがあります。
・治療の効果には個人差があり、筋肉の機能改善や習癖の改善に要する期間は患者さまにより異なります。
・この治療は口腔周囲筋の機能改善を目的としたものであり、すべての歯並びや噛み合わせの問題を解決できるわけではありません。
・この治療を行ったとしても、骨格的な問題や遺伝的要因、顎の成長などにより、将来的に矯正治療が必要となることがあります。
・舌や口唇の悪習癖(舌突出癖、口呼吸など)が改善されない場合、「後戻り(歯が元の位置に戻る現象)」が起こる可能性が高まります。
・トレーニング開始直後は、舌や口唇周囲の筋肉に疲労感や違和感が生じることがありますが、通常、継続することで回復します。
・成長期のお子さまの場合、顎の成長や発達の影響により、治療の効果や結果が変化することがあります。
○マルチブラケット装置を用いた治療
・マルチブラケット装置は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯に持続的な力をかけて歯並びや噛み合わせを整える装置です。この装置を使用して歯を適切な位置へ移動させ、歯列や咬合の改善を図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・装置の構造上、食べ物が付着しやすく、清掃が不十分な場合は虫歯や歯周病の発症リスクが高まります。
・装置が頬や唇の内側に接触し、口内炎や擦過傷が生じることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○ヘッドギア装置を用いた治療
・口腔外から力を加え、上顎の成長抑制や奥歯の移動をコントロールする装置です。この装置を使用して顎の成長や歯の位置の調整を行います。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・使用時間や装着状況により治療効果に差が生じることがあります。
・装着部位に圧迫感や違和感が生じることがあります。
・不適切な使用や取り扱いにより、装置の変形・破損や、まれに外傷を発症するリスクがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○パラタルバーを用いた治療
・パラタルバーは、上顎の奥歯同士を連結し、歯の位置の安定や移動の補助を行う装置です。この装置を使用して歯列の安定や移動のコントロールを図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・舌に接触しやすく、違和感や発音への影響、口内炎が生じることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○顎間エラスティック(ゴム)を用いた治療
・顎間エラスティック(ゴム)は、上下の歯にゴムをかけ、噛み合わせの調整や歯の移動を補助するために使用します。この装置を使用して上下の咬合関係の改善を図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・使用状況により、治療結果や治療期間に影響が生じることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○ネックストラップを用いた治療
・ネックストラップは、ヘッドギアと併用し、装置を安定させるために使用する補助パーツです。この装置を使用して適切な矯正力の維持を図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・装着部位に圧迫感や違和感が生じることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○バイトプレート装置を用いた治療
・バイトプレート装置は、噛み合わせの高さを調整し、歯の移動や顎の位置関係の改善を図る装置です。この装置を使用して咬合の調整や歯の移動を促進します。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・装着初期に発音のしづらさや食事のしにくさが生じることがあります。
・使用時間が不足した場合、十分な治療効果が得られないことがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○リンガルアーチを用いた治療
・リンガルアーチは、歯の裏側にワイヤーを固定し、歯列の維持や奥歯の位置のコントロールを行う装置です。この装置を使用して歯の移動の補助や歯列の安定を図ります。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・治療費・治療期間・通院回数は全体の矯正治療計画に準じます。詳細は歯科医師にご確認ください。
・舌に接触しやすく、違和感や発音への影響、口内炎が生じることがあります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療
・小さなスクリュー(ねじ)を顎骨に固定し、歯を効率的に移動させるための矯正治療です。歯の移動を安定してコントロールし、適切な位置へ導くために使用します。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は2万円~5万円、矯正治療の一環として行うため、一般的な治療期間や通院回数は全体の治療計画に準じます。症状や治療内容などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・一般的に局所麻酔下で埋入を行い、処置後に軽度の痛みや腫れ、違和感が生じることがありますが、多くは数日程度で回復します。
・骨と化学的に結合しないため、患者さまの骨の状態や口腔衛生状態、咬合力などにより、まれに動揺や脱落が生じる可能性があります。
・脱落した場合は再埋入を行うことがありますが、埋入部位の骨の回復を待つために数ヵ月程度の期間を要し、別の部位に埋入することがあります。
・歯科矯正用アンカースクリューは頭部が歯肉の外に露出しているため、清掃が不十分な場合は周囲組織に炎症や感染が生じることがあります。
・歯根の間に埋入することが多いため、埋入時に歯根を損傷する可能性があります。
・この治療に関する上記以外のリスク・副作用については「矯正治療」に準じますので、そちらをご確認ください。
○保定装置(リテーナー)を用いた治療
・矯正治療で整えた歯並びが元の状態に戻る「後戻り」を防ぐために使用する装置です。この装置を使用して歯並びの安定を維持する治療です。
・自費診療(公的健康保険適用外)となるため、保険診療より高額になることがあります。
・一般的な治療費は3万円~10万円、一般的な保定期間は1年~3年ですが、就寝時のみでも生涯にわたり使用を続けることが推奨されることがあります。症状や治療後の歯の状態などにより異なりますので、あくまで目安としてお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・保定装置には、マウスピース型、プレート型、ワイヤー型、固定式など複数の種類があり、治療後の歯並びの状態に応じて適切なものを選択します。
・装着開始直後は、装置による違和感、不快感、発音のしづらさなどが生じることがあります。通常、数日から1週間程度で慣れてきますが、感じ方には個人差があります。
・指示された装着時間や装着方法を守る必要があります。最初は食事や歯磨き以外の時間に装着し、歯が安定してきたら就寝時のみなど、徐々に装着時間を短くしていきます。
・指示どおりに装着しない場合、後戻りが生じて保定装置が合わなくなり、再治療が必要となることがあります。
・取り外し式の装置は、患者さまご自身で取り外しが可能なため、紛失や破損をすることがあります。
・固定式の装置は、患者さまご自身では取り外しができません。
・固定式の装置を装着している期間は、装置周辺の清掃性が低下し、虫歯や歯周病の発症リスクが高まるため、日常の適切なセルフケアと、定期メンテナンスの受診が重要です。
・取り外し式のものを使用する場合も、装置に汚れが付着しやすいため、装置の洗浄と口腔内の清潔保持が必要となります。
・使用する装置の材質などにより、アレルギー反応が現れることがあります。不安がある方は事前に歯科医師にご相談ください。
・装置が破損したときは、速やかに歯科医師にご連絡ください。破損したまま使用すると、歯や歯肉を傷つけたり、後戻りが生じたりする可能性があります。
・保定期間中も定期的な通院が必要です。通院を怠ると、後戻りや口腔内のトラブルに気づくのが遅れることがあります。
・装置の使用中であっても、加齢や歯周病などの影響により、時間の経過とともに歯並びや噛み合わせがわずかに変化することがあります。
※本ウェブサイトに掲載しているリスク・副作用、治療費、治療期間、通院回数などの情報および未承認の医薬品・医療機器を用いた治療に関する情報は、いずれも作成または更新時点のものであり、その正確性・最新性を保証するものではありません。また、予告なく変更されることがあります。これらの情報の正確性・最新性について、当医院および本ウェブサイトの関係者は一切の責任を負いかねます。最新の情報については、担当の歯科医師にご確認ください。
















