矯正治療中の食事制限はある？｜矯正歯科コラム

矯正治療中の食事は食べ方を工夫していただきたいものと、なるべく控えていただきたいものがあります。
歯に装着している装置は、歯に負担の少ない接着力の弱い接着剤を使用しているため、食べものが装置に当たると装置が外れてしまう場合があります。そのため、硬いものは食べ方の工夫をお願いしています。

例えば、せんべいやナッツ、生の果物などは、前歯でかじるような食べ方は避けるようにして、奥歯でゆっくり食べるようにしてください。 果物は、やわらかく煮込んだり細かく切るなど調理方法を工夫することでより安全に食すことができます。

粘着性の高い食べ物は極力控えていただくほうがよいでしょう。ガムは種類によっては装置に付かないものもありますが、矯正中は控えるのが最善といえます。キャラメル・餅・グミなども装置にからまって外れる可能性が非常に高い食べ物ですので治療が終了するまでは極力控えるようにしましょう。

その他注意事項としては、野菜や果物など繊維のある食べ物は装置の間に挟まることがあります。特にもやし・ほうれん草など繊維の残りやすい野菜や、ネギやニラなど細かく切ってたべる野菜は装置に挟まることが多いので注意が必要です。キノコ類やスナック菓子も器具周りに挟まることが多いので食後の歯磨きに気をつけてください。

カレーやコーヒーは、色素が強い物なので装置を固定しているゴム部分に色がついてしまうことがあります。付着している時間が長いとつきやすくなるので、食後はすぐに歯磨きを行なってください。
赤ワインやケチャップ、デミグラスソースなども色がつきやすく、色がつくと矯正装置が目立ってしまうため気になる方は控えるのが良いでしょう。